6月はいろいろなことが重なり、オペラ公演、室内楽コンサート、子供のためのコンサートが続いた毎日でした。オペラ公演はムソグルスキーのオペラを上演しています。

室内楽では南米の作曲家Leo Brouwerの弦楽四重奏とギター五重奏を演奏しました。その他にも珍しい楽器とのコラボもあり、コンサートの最後には楽器を置いて、みんなでコーラスで終わるという稀な経験もしました。バンドのメンバーから舞台に上がる際には全員一緒に行こう、というチーム精神も嬉しかったです。そしてお隣のチェロの子は、なんと19歳。世代の違う音楽家と共演するのも面白いです。(楽しそうには見えますが、南米の音楽はリズムが命なのでリズム感覚を皆さんに合わせるのに苦労しました。)

その翌週は、子供のためのコンサートで6回演奏しました。「鳥」をテーマとして曲をアレンジされていて、演奏者も演技をしなければならなかったのですが、オランダ語で演技するのも普段あまりないことなので、セリフの順番を覚える方が暗譜より難しいことがわかりました。(セリフは2つ3つでした。)

子供達の質問の多くは「音楽家は何歳から楽器を始めているのか?」と尋ねられたことが多かったです。他には鳥の卵を盗んでしまった主人公(俳優)へ「卵を盗んではいけないよ。俳優という仕事があるでしょ。」とたしなめたお子さんもいました。オランダの子供達は発言に対してあまり躊躇することがありません。このコンサートがきっかけになってクラシック音楽に興味を持つお子さんが出てきたら嬉しく思います。