先週までは手袋とマフラー必須の日々でしたが、ここ数日オランダも暖かい秋になっています。オランダの秋は、紅く染まる葉はあまり見かけないのですが、コンセルトヘボウに行く途中のお花屋さんがハロウィーンの飾りつけをしていました。我が家にも「ほおづき」を飾っています。秋らしくなりました。

今年は、ブルックナー生誕200年ということでオーケストラでもブルックナーの交響曲チクルスが開催されています。同時進行でブルックナーの弦楽五重奏曲も演奏しました。

10月にAndrew Manze さんという指揮者の下でブルックナー交響曲2番を演奏しました。リハーサル後、思い切って私達の弦楽五重奏を聞いて頂けないか、と尋ねてみたところ快く承諾してくれました。

また演奏家とは違う観点からブルックナーの楽曲を見ていて、とても勉強になりました。プロの音楽家として活動すると、教えられる機会がどんどん減って来てしまうので、今回のアンサンブルの共演者はみんな貧欲で同じ姿勢で本番まで迎えられたのが嬉しかったです。コンセルトヘボウの小ホールは室内楽のコンサートに最適で、弦楽五重奏のアダージョを演奏中は本当に至福の時でした。