オランダに来てから友人から教えて頂いた財団がありました。施設に入ったお年寄りのための演奏で、オーケストラの活動があるため月1回程度で回数は数えていなかったのですが、2007年から細々と始めていて、今日はなんと110回目でした。

そして、その記念すべきコンサートは財団の個人スポンサーの主催によるものでした。その方はオランダ人の女性で92歳ですが施設に入っておらず、シューベルトがお好きということで、シューベルトを中心にプログラムを組みました。

ご自宅にはスタンウェイのグランドピアノがあり、窓を開けながらの演奏はそよ風を感じたり、小鳥のさえずりが音に反応しているようで、素晴らしい環境のお宅でした。演奏後に、そのおばあさまの息子さんが今井信子先生の息子さんと同じ学校に通っていたお話を聞いて、びっくりしました。コンサート前の雰囲気といい、ハウスコンサートの後のおもてなし、今井先生のハウスコンサートを思い出すものがあり、とても懐かしく思いました。